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2020/12/09
紙はいのち。
プリンターを改造して活用するベンチャー企業の社長の言葉が、
「プリントできないものはない、ただし空気と水を除いて」
だったのを記憶している。
実際にクルマのボンネットやバレーボール、引き戸にまで印刷したサンプルがあった!
そこでへそ曲がりの私は考えた。
水だって凍らせれば印刷できるし、空気にも霧が出てたらオーロラのように色を出せるかもしれないと。
でも。
自分はこだわりの手触り・目触り・匂い・(味覚)・(耳触り)の五感に訴求できる紙にこだわりたい。
※( )内は作品としては微妙な要素
手で触れたり、目で紙の表情を感じ取るには西洋で確立されたコットン紙、水彩画紙や版画紙が優れている。
日本には神世の時からの和紙がある。
一般的には楮(コウゾ)が使われていますが、他に
三椏(ミツマタ)と雁皮(ガンピ)があるとのこと。
ミツマタは日本の紙幣に使われて、ガンピと違って栽培が可能だそうだ。
信州は十州と境を接している。
そのうちのひとつ、甲州・山梨県の身延山地方に
西嶋和紙がある。
古くは信玄公がそこの豊富な湧水を使って紙漉きを始めさせた。
今まで、やはり隣県の岐阜・美濃和紙との接点があり、自分で手漉き体験もして来て、和紙を漉く醍醐味を味わった。
最近は福井・越前和紙で作品を刷り上げることが多い。
ここで、ある山梨県出身のEPSON時代にお世話になった故人のイラストレーターのお導きが!
西嶋和紙をコーディネート、プロデュースされてる方と知り合えたことで今日、伊那・高遠でのオリジナルな紙作りのスタートが切れることと。
これこそ信玄公の後継・武田勝頼(諏訪勝頼)が治めた信州高遠の地と甲州武田の地とのご縁かなと感じます。
最近自分の歳とここ、守屋山・守屋神社をいただく高遠・片倉に暮らすことでいろいろな縁を感じています。